フェンスの種類は?構造と選び方のポイントや相場についても解説

大切なマイホームを守るためのフェンスですが、外観だけで選んでしまうと、家の中からの景観が悪くなり快適性が損なわれてしまいます。

フェンスは道路や隣家と接するため、簡単に取り外しや交換することができないため注意が必要です。

今回はフェンスの種類や選び方のポイント、相場についても解説します。

満足度の高いフェンスを探す際の参考にしてみてください。

フェンスの種類

防犯性やプライバシーを守り、マイホームを守るためにもフェンスの設置は慎重に検討しなければなりません。

ここからは、フェンスの種類や特徴について解説しますので、ご自宅にマッチしたフェンス選びの参考にしてみてください。

アルミ形材

軽量かつシンプルでデザインや色展開も豊富なため、カーゲートとデザインをコーディネートすれば外回りに統一感がでます。

強度も十分にあり、雨雪など水分にも耐性があり素材で温度差にも強く、変形の心配もありません。

腐食や防食効果が高く、紫外線を反射するため変色の心配もなく、長持ちするのが特徴です。

直線の美しさを生かした格子柄や木目調など、色とデザインをかけ合わせることによって、様々な表情を見せてくれます。

特別なメンテナンスの必要もなく、美しいままの姿で長持ちするフェンスをお探しならアルミ形材がいいでしょう。

アルミ鋳物

おしゃれな洋館や美術館などで見かけるスタイリッシュなデザインの多くが、アルミ鋳物によるフェンスです。

アルミ鋳物は、溶かしたアルミを金型や砂型で生成し組み立てたフェンスと考えていただくとわかりやすいでしょう。

デザイン性を重視しているため、アルミ建材と比較すると、防犯性や目隠しには不向きですが重厚感のある雰囲気作りが可能です。

直線だけでなく曲線を使ったデザインも、アルミ鋳物フェンスが得意としています。

スチールメッシュ

スチールメッシュフェンスは、軽量で安価なためコストパフォーマンスに優れたフェンスといえます。

樹脂コーティングされており、雨雪による錆対策もできている点も魅力です。

見た目にはメッシュ状でアルミ建材と比較すると、弱々しい印象がありますが強度もあるため学校のグラウンドにも設置されます。

視認性が高いため、不法侵入者を特定しやすいなど防犯性にも優れていますが、自宅の目隠しには不向きな一面を持っています。

隣家との境界線や、マンションやアパートでは高いメッシュフェンスで、イタズラなど抑止するために設置することが多いようです。

人工木・樹脂

ナチュラルな雰囲気の木製フェンスは、洋風の住宅にマッチしますが、腐食やカビ・コケなどデメリットも多いと感じている方もいるのではないでしょうか。

アルミやスチールは丈夫だけれど、マイホームのイメージと合わないと悩んでいるなら

人工木や樹脂で作られたフェンスがおすすめです。

天然木フェンスを再現しているので、ナチュラルな雰囲気をそのままにマイホームをおしゃれに飾ります。

人工木や樹脂フェンスは、耐久性にも優れメンテナンスが簡単で、デザインを自由に考えられるなどメリットが多いのが特徴です。

スクリーンフェンス

スクリーンフェンスは、道路から人や車の視線を遮り、家族のプライバシーを守るために利用します。

リビングの窓を大きくすると、開放感は生まれますが外から部屋が丸見えになってしまい、プライバシーが保護できません。

このような場合、すりガラスなどを使ったスクリーンフェンスがおすすめです。

中庭に出たい時も人の視線が気になりませんし、防犯面でも効力を発揮します。

窓の外が道路の場合には、見た目のデザインにこだわった木目タイプのスクリーンフェンスがいいでしょう。

視線を避けたい場所や高さに合わせ、高さや幅を選べばマイホームをおしゃれに演出できます。

天然木

DIYで人気のある天然木のフェンスは、自由なデザインやカラーリングが人気です。

外壁に合わせてペンキで色変更できますし、失敗してもアルミやスチールと違って処分しやすいメリットがあります。

ホームセンターで木材を購入し、サイズを測り自分で切ってドリルで固定するだけと、手慣れた人には簡単な作業です。

日曜大工やDIYに手慣れている方には魅力的ではありますが、天然木は虫がつきやすく腐食やシロアリ被害などに注意しなければなりません。

フェンスの構造

フェンスは、本体に柱・端部カバーや隙間隠しなど、細かいパーツを組み合わせてデザインが形付けられていきます。

メーカーによって高さには違いがありますが、60cmから20cm刻みで120cm程度まで揃っており、幅は2mあります。

独立基礎やブロックを土台にするなどして、倒壊しないようにしっかりと柱を建てていきます。

土台が高い位置にある場合、多段専用の柱を使用することで、強度とぐらつきが起きない位置が可能です。

外観の美しさを保つために、フェンスの端部分や隙間にはカバーを使いましょう。

間仕切りと自由タイプの違い

柱と柱の間に、フェンスが挟み込まれているのが間仕切りタイプです。

つなぎ目部分を柱が支えているので、フェンスが1枚の板の様に見えます。

ブロックなどを土台にした場合には、フェンスとブロックの中心部が連結したように見えるデザインです。

隣家との境界線をはっきりとさせたい場合には、間仕切りタイプが適しています。

自由タイプは柱を設置する場所を自由に設置できるため、様々な場所の施工しやすくなります。

柱はフェンスの後ろ側に建つため、所定の位置の間であれば、フェンスの中心以外にも柱を建てることが可能です。

フェンスを選ぶ際のポイント

フェンスを設置する目的をはっきりさせることで、建物にマッチしながら満足度の高いフェンスを選べます。

どのようなポイントを重視すれば、理想的な外観になるのでしょうか。

ここでは3つのポイントを解説します。

フェンスを設置する目的を考える

建物の外観に影響を及ぼすフェンスは、デザインにもこだわりたい方も多いでしょう。

しかしながら、デザインばかりを重視してしまうとコストパフォーマンスが悪くなり思うようなフェンスが見つかりにくくなります。

フェンスを設置したい目的をはっきりさせることで、どのようなフェンスが適しているかを冷静に判断できます。

建物の外観を良くしたいのか、プライバシーや防犯性向上のためにフェンスを設置したいのかなど目的を考えましょう。

定期的なメンテナンスを視野に入れる

メンテナンスフリーなフェンスもありますが、なにもせずに放置すれば寿命は短くなっていきます。

特別なメンテナンスを必要としないフェンスであっても、デザインによっては汚れが目立ったりくすんで見えたりするケースもあります。

掃除をしやすいデザインや軽くふき取るだけで、見栄えが良くなる素材など、自分たちがどこまでメンテナンスできるかを考えて選んでください。

風通しや圧迫感を考える

通風性や快適性を重視するのであれば、周囲が見渡しやすいメッシュフェンスや人工木や樹脂フェンスを使ったり、高さを考えたりする工夫をしましょう。

スクリーンフェンスは、目隠し効果はありますが通風性が悪く圧迫感を感じます。

フェンスは、すべて同じデザインにしなければならない決まりではありませんので、場所によって変えてみましょう。

フェンスの費用相場

フェンスの費用相場は、選ぶ素材やデザイン、設置面積によって異なります。

平均的な本体価格は1mあたり5,000円〜、施工費用は1mあたり7,000円〜です。

フェンスをどのあたりに設置するのかにもよりますし、すべて同じフェンスにする必要はありません。

目的に合わせてフェンスデザインや素材を選び、DIYで設置する場合は費用を抑えられます。

業者に依頼するのであれば、複数の業者から見積もりを取りましょう。

できれば、外壁やフェンスを得意とする業者で施工実績のある業者がおすすめです。

まとめ

おしゃれなフェンスは外観をよくするだけでなく、生活の質を高めます。

人の目を気にせずに外に出られますし、防犯の面でも侵入者から家族を守ることができます。

何の目的で設置したいのか、どのくらいの範囲をフェンスで囲いたいのかを考えてみましょう。

メンテナンスが簡単な素材も、定期的にお手入れをすれば長持ちさせることができます。

素材の特徴やメリットから、自分のイメージに近いフェンスを選んでください。

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この記事の監修者

株式会社尚建 代表取締役 村下 尚志

京都を中心に土木工事から土地の有効活用まで幅広く、お客様の立場で考え、最適な工事のご提案をしている。 安全性と美観を兼ね備えた工事を行い、スピーディーにご要望に応じることをモットーとしています。

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